試験だよ

2009年2月10日 着物
またまた間が空いてしまったけど、http://40227.diarynote.jp/200901141310307404/ の続き。

実は1月末で着付け教室の本科 (3ヵ月) を修了、次のコースには進まなかったので、完全な 「思い出し体験記」 だわな。 ま、記録記録。

12月2日、試験直前の授業なのに、なんと初めての先生登場。 次は試験ですね、と言いながら、着付け道具は風呂敷にお使い包みにして部屋に入ってくるとか、広げたら名札を右上に置いて、道具は風呂敷からはみ出さないようにするとか説明を始めたのはいいんだが、その前に試験の概要を説明してくれないとよくわからんぞ。 例えば、試験官は外部から来るのかどうかとかね。 名札にしたって、どこに置くかってことを言う前に 「当日渡す名札を」 とか、一言添えるだけで話の見え方が違うと思うぞ。

まぁ、そんな細かいことはいい。

この先生、こっちが肌着や長襦袢を着る間、ずーっと関係ないお喋りを続けた挙句、けなげにも習った通りのやり方で長着を着ようとする私に、そうじゃなくて、こうするのよ……的なことを言ってくる。 あぁ、なるほどね、と思う部分もあったので、それを取り入れてみたりして長着を着た。 帯結びは全通、六通、お太鼓の全ての柄付けで復習しましょう、と言われたので、まずは全通柄を手に取って習った通りに……と、先生は違うと言う。 先に胴の二巻き分を測るんでしょ。


???


そんな風には習ってませんが?


これに対し、そんなことあるわけない、という顔で笑う先生。 「だって、測らないでどうやって『て』の長さがわかるの?」 と、完全にこっちが間違っていると決めつけてくる。 冗談じゃねぇよ!と、これまで毎週、帰りのバスの中で書いてきた 「今日習ったことのポイント」 メモを取り出して身の潔白を証明しようと戦った。 さすがに、こっちが間違っているのではないと思ったようだが、それでも自分が言っている方が正しいという空気を漂わせ、テキストや指導要綱 (あるのかどうか知らんが) を調べたりもしない。 非常にムカついたので、先生によって教えることが違うのでは混乱して困る、と強い口調で言ってみたが、あまり真剣に受け止めていない感じで、その後も嫌な女だな……と思いつつ、できるだけ感情を抑えながら授業を受けた。 家に帰って、入学の際にもらったサブ教材で全通柄の名古屋帯の結び方 (長沼流) を確認したのは言うまでもないこと。 この全通柄事件もあって、試験当日は六通柄の帯を使うことが決まった (どれかひとつを自分で選べるのだ)。

12月9日、いよいよ試験当日。 内容は実技のみで、長襦袢を着た状態から15分で長着と帯を身に付けるというもの。 日本和装協会の認定が受けられるのだが、審査員はいつもの先生。 よかった、前回の人じゃなくて (と、マジで思った/笑)。 2時間の授業の前半は練習させてもらえたので、何度か長着 → 帯のおさらい。 最後の方は15分という時間を意識しながら。 家でも練習してきたし、うん、いけそう。

それよりも気になっているのは、試験の説明が書かれたホワイトボードだ。 この試験で着付け講師3級の資格認定が受けられるという主旨説明とともに、「認定申請料 15,800円」 とある。 んーと、払った受験料は 3,800 円だったよなぁ。 何かの間違い……じゃないんだ!

そう、受かっただけでは資格はくれない。 認定してもらうためにお金がいるんだよね……。 冷静に考えてみれば当然のことだった。 が、そういう説明は事前には行われない。

○月×日に試験だからねー。
受験料の 3,800 円、払ってねー。

ま、こんな程度である。 ちなみに、このホワイトボードは教室の奥でひとつ上の試験 (2級) を受ける人との間の衝立になっていたのだが、あちらが先に説明を受けている時に聞こえてきた申請料は 30,000 円とか何とか。 あぁ、こうして上に進むごとに出ていくお金も増えていくわけなのね。

……と、あれこれ考えてみたところで、受験料は払っちゃったし、今日は試験当日。 今さらどうにもならんよなぁ……なんてことを考えていると、そろそろ試験を始めましょうか、との声。 先生からホワイトボードに書いてある内容の説明を受け (今さらって感じだが)、 試験開始。 ま、普段と何も変わらない。 長着を着て、帯を巻いて結んで……。 途中、どうしたわけか手順をひとつ飛ばしてしまい、慌てて少し戻ってやり直すなんてこともしたが (緊張?)、制限時間内に終了。 着姿の自己チェックをする時間も残ったし、練習の時よりもお太鼓の形がきれいにできて満足。 写真を撮っておけばよかったな。

さて、その次の授業の日。 学校に入ると、担任の先生 (と言っても、振り替え続きなので別の先生に教わっている方が多いのだけど) から 「おめでとうございます。 申請するので用紙に記入してください」 と言われ、見ると壁に3級合格者として名前が貼り出されていて、受付の机には資格認定の用紙が準備されている。 勇気を出して、申請しないこともできますよね? と言ってみると、それでもいいけど、申請しておかないと次に進んだ時に、またやり直さないといけなくなるし……みたいな返事。

えーと、実は次のコースには進まないつもりなんですが。

えっ、それは……。 小学校くらいは出ておいた方がいいわよ。

でも、ちょっとねー、仕事も忙しくなってきたしぃ、不況で金銭的にも辛いしぃ……。

などと頑張ったところで、時間がかかりそうだったので、授業が終わるまでに考えます、と逃げた。 この日は、成人の日に斜め向かいの貸衣裳屋さんに着付け師として派遣される人たちの研修が行われていて、人がいっぱい。 全体にバタバタしていて、帰る時には受付が無人状態! これ幸いと認定を申請せずに帰って来てしまった。 というわけで、今の私は 「着付け講師3級の試験には受かったけど資格は持っていない」 という状態。 もっと上に進むためだけの資格はいらないし、それよりも普段の生活で着物を着る機会を増やした方がいと思う。 もちろん、本気で着付け講師になるつもりなら必要だろうけど、マジメな話、最後のコースまで続けるほどの余裕は無いのだ。 でもね、試験を受けたこと自体は、短い時間できれいに着付けることを意識して着るという意味で、いい体験だったと思う。

さーて、宣言はしてきたけど、ホントに次の 「専攻科」 に進まずに辞められるかどうか……。 ちょっとした戦いになりそうな予感。

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索