宝箱届く

2009年1月14日 着物
ちょっと話は飛ぶ。

元日に着物で実家へ行った際、気になっていたことを母に尋ねてみた。


おばあちゃんって着物は持っていなかったの?


あるわよ。


!!!

聞けば、母は娘時代にお茶を習っていたらしいのだが(初めて聞いたよ~)、自分では着られない。でも自分の着物は持っていて、祖母に着せてもらっていたとか。 その頃の母の着物や祖母の着物は、叔母(母の妹)が預かっているらしい。次に話す時に聞いておいてくれると言うので、楽しみに待つことに。

それから10日が過ぎ、話を聞いた叔母が「たくさんあるわよー。(どんなものがあるか)見とくわ」と言っていたわよ、と母から聞いて、叔母の家で整理ができたら見せてもらいに行こうとウキウキしていた。 普通に着物を着ていて当然の年代だが、祖母の着物姿は全く記憶にない。 私が知っている祖母は腰が悪く、出かける時にはコルセットをしていたから、着物を着て帯を結んで……は重労働だったのかな。

その2日後、会社で席を外している間に夫から何度か電話があったようなので、何事かと連絡してみると、メールを送ったというので話しながら確認してみる。

母経由で叔母から着物の発送準備ができたとの連絡あり、明日着で送ってよいか聞かれているが、どうしたものか。段ボール5箱だってよー。


な   に?


受話器を持ったまま、あんぐり。なんでそんな展開に? しかも5箱って……。 送料いくらになるのさー(ToT)
とはいえ、既に箪笥や押し入れから出されて段ボールに詰められた着物たちは、さぞかしジャマであろう。 はい、送ってください。

かくして翌日、我が家の玄関には5つの箱が積まれることになった。 1つはデパートの薄い洋服箱で、ほかの箱に押し込めることもできそうだが……。 ざっと中を確認したところ、ほとんどがウールなどの普段着物! 状態も悪くなさそうだし、これは嬉しい。 クリーニングから戻ってきて袋に入ったままのものもあれば、洗い張りしたのだろうか、しつけ糸が付いたものもある。 祖母の手入れが行き届いていたことがわかる。

が、その祖母が亡くなって早23年。 私が一緒に暮らしていた頃には、既に叔母の家に預けられていたみたいなので、少なくともプラス5年で、ざっと30年は箪笥の肥やしになっていたわけだ。 さぞかし息苦しかったことだろう。 実際には、それよりも前からほとんど着ていなかったと思うので、この着物たちが日常的に活躍したのは40年近く昔のことと考えられる。 さーて、そんな中から何枚くらい再生できるだろう。 どうやら腕が長いらしい私には間違いなく裄丈が短いし、身丈も微妙って感じなのよね……。 七緒で仕入れた情報によれば、徒歩もしくはバスで行ける場所に何件か悉皆屋さんがあるという、かなり恵まれた環境にある我が家。 相談に乗ってもらいやすそうな所を選んで足を運んでみよう。 その前に持って行くための整理をしないとね。 叔母から、かなりひどい状態のものも入っているので、ダメだったら思い切って処分してね、と言われたので、その辺は母と中身を確認して決めるつもり。 匂い袋の香りがあまりに強烈で (夫に言わせると「古着のにおい」)、しばらくは段ボールに入れておかざるを得ないのがつらいところ。

春のお彼岸には、この中のどれかを着て祖母のお墓参りに行けるといいな。

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索