Beginning of a New Era

2004年10月7日
「新生」椅子の初ライヴに行く。ドラマーが変わるということは、バンドが変わるということに等しく、新しいドラマーを迎えて作られたアルバムもまだ聴いていないので、ホントに新しいものを観に行く気持ちで会場に向かった。平日の千葉のライヴハウスということなのか、開場前に並ぶ人の列が短い…っていうか、いつもなら道の反対側にも並ぶところ、今日は片側だけに列を作っている。少ない。明らかに人は少ない。開演まで30分しかないのに大丈夫なのか…。最前列に行けなければ、最後部の段差になっている場所でないと何も見えないライヴハウスなのだが、前に詰めている人の列が少なく、目の前にダンス・フロアができている状態。開演までに、このスペースは埋まるのか? などど不安にかられているうちに、オープニングSEがかかる。

あぁ、まだ見晴らしがいいなぁ…。
新しいドラマーは、完璧なロックンロール・ドラマー。ちょっと Peter Criss の雰囲気あり。元気がよくて、力いっぱい叩いている姿には好感が持てた。何より、叩いていて楽しそう! これが一番のポイント。そりゃね、前任者が超人的テクを持ったスーパー・ドラマーだったからね。彼の時代の曲を聴いたら、ちょっともの足りない感じは否めない。まぁ、基本的にあまりにもスタイルが違うので、細かいところはあまり気にならないというのがホントのところで、気になるのはハットやシンバルの音…ニュアンスとか、フィルイン(手数の多い、少ないではなくて、フィルそのもの)といったところかな。重い曲でのハットが重くない。速い曲は確実に遅くなっている…など、比べ始めたらキリがない。最近多いワンタムのセットなので、どうしてもロール系のフィルが多くなるしね。でも、割と古いライヴ定番曲(黒猫とか天国とか)については、もともとの曲に近づいたような印象もあり、さほど違和感はなかった。どうしたって、新譜の曲の方が彼のスタイルに合っているし、自由にプレイしていて良かった。
個人的には、最初から積極的に参加したMCの面白さ、曲中で入れる「オー、イェーイ!」の掛け声など、今までになかったものも沢山あって、見ていて楽しかった。「エキサイト」の片手ロールが両手ロールになっているあたり、妙に親近感(そうだよね〜、片手じゃできないよね〜って感じ…。あ、いや、できないのかどうかはわからないけど)を持ったりして。ツイン・ペダル使い始めて3ヶ月っていう話には驚いたけど。う〜ん、さすがはプロ!素晴らしいです。
ちなみに鈴木氏はロング・ヘアーをばっさり…いった上に、剃ってしまったのねぇ。というわけで、自称「なまぐさ坊主」。頭の形が良くて、とっても似合っていたけど、さすがにヘドバンした時に髪がないのは、ちと淋しい…。演奏中の横顔が「江戸の渦潮」で東野英心が演じている入道に似てる!と思った瞬間から、入道にしか見えなくなってしまったんだけどね〜。

う〜ん…。楽しめたんだけど、所謂「ハードロック・バンドのライヴ」という感じだったかな。もちろん、いいバンドであることに変わりはないんだけど、こうなってくると、「椅子に何を求めるのか」という根本が覆されるというか…。その求めるべき「重さ」に、物足りなさを感してしまうのは、ちょっとヤバイかしら…なんて思ったりもして。

目の前のダンス・フロア、まだまだ床が見えるくらいにしかならなかった…。とても不安なツアー初日のライヴでありました。

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