本屋と古本屋

2004年2月18日
古本は好きじゃない。もともと古い紙に弱い(長く手にしていると痒くなってくる)のと、新しい本が好きということから、古本屋に足を運ぶことは非常に少ない。絶版で、今は絶対に手に入らないとわかっているものを探すことはあるけど、普通に買える本であれば、まず古本屋で求めることはない。
さて、某大河の強力な影響で、新撰組に関する書籍が次々に出版、あるいは再版されている(いや、ここまで影響力あるとは…。正直、驚いている)。ありがたいことではあるが、流行りものに手を出している一人だと思われるのは、とってもイヤだ。とはいえ、本読みではない私が、なぜか新撰組となると本の虫と化して活字と仲良しになるのは悪くないことだろう…と思い、最近はよく本屋をのぞいている。今の本を読み終えたら、次に読みたいと思っている本があった。やはり最近になって、新装版として再発売されたものだが、ぶ厚い文庫本で800円もする(確かに厚いんだけどね、それでも昔なら500円〜600円で買えたと思うのよ。大体、最近の文庫本は高い。モノによっては1,000円以上でしょ。文庫って、そういうものじゃないと思うんだけどなぁ…)。当然、悩む。ギフトカードが使える本屋で買おうと企んでいたんだが、見当たらない。別の本から読むか…。どうしようかねぇ…。
そんな時、ふらっと古本屋をのぞいてみた。時代小説コーナーに行く。う〜ん、ここでも売れてるんだなぁ、新撰組ものは。…と、おや、あった。何と探していた本を発見。しかも新装版…ってことは、最近出たヤツだぞ?手に取ってみる。う〜む、古いって感じはない。我慢できるレベルかなぁ。お値段は450円也。あれ、レシート挟まってる…となりの本屋で12月17日に購入、800円也…。今、となりの店に行くと、この本は800円なのか…などと、ごちゃごちゃ悩むこと約5分。本を手にレジに行く私。きっと、これで良かったのだろう。我が家の家計を考えれば、ホントは古本も買ってる場合じゃないんだよねぇ。

新しい本。まだ誰もめくっていないページの中に、まだ見ぬ世界が広がっている。その中へ飛びこんでいくドキドキが好きなのだ。この感じは古本にはない。すでに誰かが扉を開き、歩いて行ったのだ。その足跡を辿るようで、少し損した気分。そういえば、人から薦められた本に、なかなか手が伸びないのは、そんなところからもきてるのかな。まぁ、それなら、前を歩いた人とは別の高さに目線を合わせて歩こう。私にとって新しい光が、きっと見えるだろう。

…素直に、読みたい本が安く手に入って嬉しい!って言えばいいんだろうけどね。そうじゃないんだよな〜。

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